2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

勉強は大事!

今日、弟に会いに母親と一緒に行ってきた。

スマホのLINEが消えたと昨日から、困っていたから。


弟は中学しかでていない。

だから、デジタルな事は苦手。


中卒でも立派な人はたくさんいる。みんな努力しているから。

弟はあまり努力をしない。勉強もしてこなかった。母親が勉強をしなさいとは、言わなかったから、そのまま勉強せずに過ごしてきた。



私は中学の時には勉強をしてきた。

高校には行きたったから


受験勉強をしていると


母親が私の名前を大声で呼び、


今、ドリフやっとるよー!

面白いで、見においでー(^。^)



あっはっはっはーっ



と弟たちと一緒に笑っている。




チッ!

イライラするが、とりあえず無視する。




おーい、聞こえんの?

ドリフ、面白いよ!早くしんと終わっちゃうよー!




と、また言ってくる💢




ブチッ💢

えんぴつを持ち、やつらが笑っている部屋に行く。




あー、来た来た(^。^)




テレビに向かってえんぴつを思いっきり投げる!


ビシッ!

えんぴつがテレビに凄い勢いであたり、芯が折れる。



うるさいわ💢




母親が


なんだん?せっかく面白かったから、教えてあげたのに。






ダメだ。話にならん💧






母親は弟たちに


おねえは、自分がテレビが見たいのに見れんもんで、ヒステリーになっとるだよ。

と説明している。



ムカつくー💢💢💢




その日、真夜中2時頃まで勉強していた。



母親がトイレに起きて、まだ勉強している私にこう言った。




まだ、勉強しとる⁉️

おまえは本当におかあちゃんの子か⁉️










知らんわ❗️


産んだ覚えがあるだろ❗️





良かったらポチッとお願いします。

↓↓↓

夫婦って

もうすぐ弟が手術する事を

父親に話しておかないといけないと思い、父親の入院している病院に会いに行く。

言っても理解ができるかどうか、わからないけど。


父親はアルコール性の認知症と言われた。過度のアルコール摂取により、脳の萎縮が激しく、62歳頃には80過ぎの

方と同じ位と言われた。

今では、ご飯を食べると誤嚥をしてしまうので、IVHという高栄養の点滴をしており、寝たきりだ。



おーい、来たよー(^.^)

元気?



私、誰かわかる?



わからん!




N(私の名前)だよ。




Nか?




そうだよ(^.^)




家に帰りたい!


帰してくれ!帰してくれ!帰してくれ!帰してくれ!帰してくれ!





火がついたように連続で言う。





そうだね、頑張って椅子に座れるようになれば、家に連れてってあげるでね。




わかった。




あのねー。

K(弟の名前)が手術するよー。



じゃあ、A(母親の名前)が一人になるから、かわいそうだ。俺を早く家に帰してくれ!

帰してくれ、帰してくれ、帰してくれ、



うん、わかった。また、帰ろうね、

今日は、だめだよ。私はこれから仕事だもんで。



理解できてる?

何の病気でどういう手術をするのかを聞いてこないから、理解できたかどうかはわからない。

だけど、弟と母親が二人で住んでいて、弟が入院しているなら、母親が一人になっているというのは、わかったみたいだ。



びっくりしたのは、母親の事をかわいそうと言ったからだ。

父親の口から母親を思いやる言葉が出るとは、、、、、、。


なぜなら、とても仲の悪い夫婦だったから。



私が物心がついた頃には、いつも夫婦喧嘩していた。

最初はおとうちゃん、おかあちゃん、喧嘩しないで、仲良くして!って思っていたけど、私が成長するにつれ、見方が変わってくる。



小学6年生まで、5階建の団地の4階に住んでいた。

団地の前は大きな公園があり、私はいつもそこで遊んでいた。


ある時、いつものように公園で友達と遊んでいたら、



ズッドーン!


バッシャーン!



と凄い音がした。音がする方を見ると、私の家から、いろんな物が飛んできて、それが落ちてくるのだ。




また、やっとるな?



あんたが悪いだらー💢



おまえがいかんだー💢



大声を張り上げて、また喧嘩してる。




公園にいた子供達や、大人達も物が落ちてくるのを、珍しいそうに集まってくる。



私は、すかさず


みんなー、あぶないから、さがってください!

ケガしますよ!

何が落ちてくるかわかりませんよ!



と、両手を広げて、野次馬たちを近づけないようにした。



その内、少しずつ落ちてこなくなり、

私は野次馬たちに


また、いつ落ちてくるかわからないから、絶対にこの辺には近づかないようにと言い残し、急いで階段を登る。



はあ、はあ、はあ、

家につく。

3階に住んでいる人が怒って文句を言いに来てる。


すみません🙇🏻と私が謝る。




もう、何をやってるの?


また、喧嘩?


いい加減にしてよ!



父親の服はボロボロになり、顔や腕に引っかき傷があり、血がでてる。


母親は両頬が真っ赤になり、腫れ上がり、大声あげて泣いている。



もう、こっちが泣きたい(T_T)

幼な心に、そう思った。



夫婦ってへんなの?


認知症になってても、昔から仲悪くても、思いやれるんだね。


自分が帰りたいから、そう言っただけかもしれないけど。


良かったらポチッとお願いします。

↓↓↓

良かった

夕方、弟の所へ腹膜透析の液を持って行った。


おーい。来たよー(^o^)




寝てる



おーい!



起きた。



市役所からの封筒を渡す。


更生医療の手帳だ。



先生と話した?



うん。




先生になんて言った?


手術やるって言った?




うん。




ヨシ!




おねえの事、心配してくれてありがとう。


母親は生きてるけど、私が母親代わりだもんね。気遣ってくれるだね。



私の結婚式の時も弟二人とも

オイオイと声をあげて泣いてました。

友達が弟たちが凄い泣いとるよと教えてくれたっけ。見ると、動き回りながら、声を張り上げて、打ちひしがれるように、オイオイと。

そこまで、泣く?って感じだった。


父親と母親はさほどでもありませんでしたが。





とにかく、弟が精神的な山を乗り越えたようです。




良かったらポチッとお願いします。

↓↓↓