2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

もう一人の弟(M)

私は、3人姉弟。

私が一番上で

あと、弟が二人。

長男が、知的障害と精神障害の両方があり、グループホームでお世話になっている、仕事もしていて、障害者雇用で一般の会社にパートで働かせてもらっている。

その下の次男(K)が私が腎臓を提供したレシピエントになる。




小さい頃、私が弟(M)の事をちょっとおかしいと言っても、母親は、それは性格だ!と言っていた。

おかしくないって。


鼻水を垂らしても、拭こうとしなかった。鼻水が乾くと、いつも鼻の下は、カピカピになっていた。



それでも、気にならない性格だって母親は言っていた。



勉強もできなかったけど、勉強しなさいって言う母親じゃなかったから、全然おかまいなし。



それどころか、中学を出てすぐに就職する弟(M)は、お金もかからなくなるし、家にお金をいれてくれるから、大絶賛されていた。



そして、

大人になった弟(M)は、乗り物が大好きで一人で電車に乗って、終点の県外まで行ってしまった事がある。

弟(M)が25歳位の事だったかな?

今から20数年前の事。

電車を降り、見知らぬ街に一人で歩くと、ホームレスのおじさんが、地面に座っていた。弟(M)は、 持っていた一万円札をそのホームレスのおじさんに


これで何か美味しい物でも食べりん


って渡したんだって。




あちこち見知らぬ街を歩いて、さて帰ろうとした時に、電車代がない事に気付いたらしい。

そして、そのホームレスのおじさんの所に再度行き、


さっき、あげた1万円を返してほしい


って頼んだけど、そのおじさんは、


もらってないよ!


って言ったんだって。






困った弟(M)は、

ポケットにあった10円で私に電話をかけてきた。




すぐに状況がわかった私は、


鉄道警察が近くにあるはずだから、それを探して、おまわりさんと一緒におねえの所にもう一度電話をしてきて!


と、言った。




うん、わかった。

って弟(M)




しばらくして、おまわりさんから私に電話があり、電車代を弟(M)に貸して頂くようにお願いした。

後日、現金書留できちんとお返ししますからって。

いいおまわりさんで、快く承諾してくれた。お礼の手紙と一緒にお金を現金書留で送った。




そんな事もあり、ほかにも沢山、沢山いろんな事があり、精神科に入院後、数年前に知的障害、精神障害が認定された。



そして今は、弟(M)も50近くになり、あちこち悪くなってきたから、私の休日は弟(M)の病院通いの付き添いもあり、忙しいのだ。



眼科に脳神経外科に整形外科に精神科に歯科。




一人で行ってくれる時もあるけど。





だから、おねえは健康でいなければならない。倒れる訳にはいかない。


弟たちの為に。

息子の為に。

夫の為に。

父親、母親の為に。

義父、義母の為に。




20代の頃、街中を歩いていたら、いつも街中で占いをしているおじさんに呼び止められた事がある。



あなた、手を見せて。




えっ、私。




はい。あなた。




えっーと、あなたは、あなたの周りの人から凄く頼りにされるよ。

でも、晩年は凄く良くなるよ。

って言われた。





本当にそうなった。





あのおじさん、当たった(^。^)


じゃあ、晩年は良くなる事も当たるかな?




楽しみだな(^。^)





良かったら、ポチッとお願いします。

↓↓↓