2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

父親の外出

先日、入院中の父親を外出させて、自宅に連れて行こうと計画した。


リクライニングの車椅子を病院で借りて、介護タクシーを予約した。




看護師さんに事前に10時半から、16時まで外出をお願いしておいた。



父親は、IVHという高栄養の点滴をしており、もう何も飲み食いしていない日が何年も続いている。

外出する時には一旦、点滴を止めてもらう。その分、止めても大丈夫なように事前に沢山点滴しておいてくれる。




父親は、調子がいいと家に帰りたいと言う。まだ、引越ししたマンションには、帰った事がない。



一度は、連れて行ってあげたいと思っていた。




しかし、、、、、、、。



外出の当日に熱を出した。


先生より外出は許可できませんとの事。



残念💧





ちょこちょこ熱を出す。





大丈夫かな?





小さい頃は、呑んで暴れる父親が大嫌いだった。



一緒に住んでいた頃に、父親の笑った顔は、見た事がなかった。認知症になってから初めて笑った顔を見た。




定年退職してから、少しづつ異変があった。



1か月間、部屋に閉じこもり、布団を頭からかけて、ごはんはほぼ食べず、アルコールだけ飲んで、みるみる痩せていった。





母親から連絡を受け、私と弟で父親を羽交い締めにして車に乗せ、病院に連れて行った。

お風呂も全然入っていなかったから、着替えを持参し、受診時に脱がせて、新しい下着を着せた。


異様な痩せ方で、血液検査の結果も悪く緊急入院になった。



入院中も布団を頭からかけて丸まって寝ていた。



先生が内臓は大した事なかったけど、ちょっと行動と言動がおかしいから、精神科に受診して、と言われた。



結果、またまた精神科に緊急入院となった。総合病院だから、階が違うだけ。家族としては、助かった。



そこから、バナナの皮をバックに入れたり、まだ食べてないみかんを捨てたり、おかしな行動が出た。




CTも撮ってもらい、まだ60ちょっと過ぎだったが、脳の萎縮が80歳過ぎと、同等との事。

アルコールによる脳の萎縮。





それから、精神科に入退院を繰り返して行った。





その後

退院してからは、自転車に乗り、買い物に行くのが、楽しみだった。



毎日、100円ショップで 懐中電灯、虫眼鏡を買ってくる。



家には、50個くらい虫眼鏡があった。



酒屋に行っては、ワインを買ってきて、クローゼットの中に隠していた。

見つけた時には20本位あった。




スーパーに行って、あんぱんをその場で食べてしまった事もある。

スーパーの方は警察に電話をせず、母親に連絡が入り、謝りに行った。

父親は、

こんなところにあんぱんがあるから、いかんだ!

と怒っていた。




ある時、自転車でどこかに出かけて、帰ってきたら、40万の布団を買ってきた。サインをしたお客様控えを持っていたから、慌てて私が業者に電話してクーリングオフした。




母親が

父親がいない。探して!

と、連絡があり、自宅周辺を車で探していたら、父親を大通りで発見した。

自転車では、渡れない交差点をナナメに渡った。めっちゃくちゃ危なかった。すぐにあとを追って、呼び止める。


自宅がわからなくなったようだった。





自宅前の道路は、いつも急な飛び出しで、車が急停止する。





本当にいろんな事があった。

交通事故に合わなかっただけ、良かった。



その後は、デイサービスに何年か通い、現在に至る。




本当は、また自宅からデイサービスに通えるようになってほしいけど、無理かな。






まずは、家に連れて行ってあげようっと。

今度は、熱を出さないようにお願いね。




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