2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

呪いの血

昨日は、休みだったから、父親の面会に行ってきた。


父親は、IVHという高栄養の点滴をしていて、もう何年もごはんを食べていない。



アルコール性の認知症もあるから、時々、点滴の管を自分で抜いてしまう。



ずっと寝たきりだから、リハビリをお願いしているが、時々熱を出しているらしく、あまりやれてない様子。



おーい、お父ちゃん!

来たよ!

わかる?

わたし!




、、、、、。






元気?





、、、、、、。






ダメだ。眠いのか?それとも認知症が進んだのか、無反応。





足を見ると、凄く細くなっている。足首は、尖足になってバレリーナみたい。

最近は、面会に来るたびに足を動かしてやっている。




お父ちゃん、足を動かすよ!





とにかく、動かさないから、凄く固くなっている。




いちに、さんし、、、。





、、、、、、、。






無反応。





一通り、動かしてやり




お父ちゃん、また来るね。




リハビリ室の前を通ると、知っているリハビリの先生がいたから、話しかける。




最近、熱が出たりして、あまりリハビリが出来てないって聞いたから、勝手に足を動かしちゃいました。

これからも来る度にやってやりたいのですが、やり方を教えてくれますか?



いいですよ(^o^)




また、病室に戻る。





まずは、足をマッサージする事から始めて下さい。





はい。




股関節から、動かして下さいね。




そうか、やっぱり独学じゃダメだな。

勝手にやったら、骨が折れちゃうな。




一通り教えてもらい、病院をあとにする。




はたから見たら、私は親孝行な娘に見えるかな。





昔は違った。




高校生の頃、

私に母親が食器を洗っておいてと言った。




わかったと言って、そのままやらずに寝てしまった。




翌朝、食器を洗ってない事に気がついた母親は、父親に告げ口した。




怒った父親は、うつ伏せで寝ている私の顔を思い切り踏んだ。




ドンッ!




ギャーーーーーーーーーーー!!!

イターイ!




何するのー???




寝ていたから、突然の出来事にビックリして、あまり状況が飲み込めなかった。

すると、鼻からなんだか暖かい物が。




鼻血だ!




もう💢

ムカつく!


その場で大声で叫ぶ。



おっかあ!

おっとおが、私の顔をふんだ!



食器を洗わんかったお前が悪い!

と母親。



クッソー、こんな家、メチャクチャにしてやる!



鼻血が全く止まらない。




そうだ、この家を私の呪いの血で染めてやろう!




狭い廊下から、まず血で一杯にしてやる。


鼻から血をポタポタと落としていく。


田植えのように綺麗にポタポタと。



ポタッ、ポタッ、ポタッ




ヨシ!





フッフッ

ざまあみろ。

この血を見て、驚け!


私の痛さを思いしろ!




クソッ、鼻血が止まりかけた。




次の手!




鼻血をふいたタオルがあった!




台所で鍋にそのタオルを入れる。



水を入れると、タオルについた血で鍋の中が真っ赤になる。




ヨシヨシ!

タオルを絞る。



血のスープの出来上がり。


鍋ごと冷蔵庫に入れる。



ヒャヒャヒャッ、呪いの血のスープを見て、驚け!





少し、気持ちが落ち着いて来たが、まだ物足りない。





そうだ!




父親の仕事に持っていくバックを開ける。



新しい肌着を出し、鼻血をふいてやる。


ダメだ、鼻血が止まってきているから、血が足りない。



クッソー、切っちゃえ!


ハサミでザクザク切ってやる。



それをバックに戻す。





呪いの儀式終了。




スッキリした。




父親と母親は、ギャーギャー騒いでいた私が急に大人しくなったから、不思議に思っているみたいだった。




知らん!

あとで見て、驚け!

と、心の中で叫んで、不気味な笑みを浮かべてやった。





高校生の時の思い出です。






フッフッフッ


バカな娘だったなー(^o^)



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