ドナーの広場
昨日の朝、弟の血圧が気になって、電話してみた。
出ない。
LINEしてみる。
今日の血圧は?
そして、仕事帰りにLINEをみると、
返事が来ていた。
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ダメじゃん!下が高い💧
また、今朝も電話してみた。
また、出ない。
母親に電話した。
弟は、母親の皮膚科に診察券を出しに行ったとの事。
母親の補聴器の調子が悪いらしく、こちらの言う事が、所々通じない。一方的に喋ってくるから、面倒くさくなり、電話を切る。多分母親は、まだ電話が繋がっていると思って、喋ってると思うけど。
しばらくすると弟から電話があった。
何だった?と弟。
血圧が気になって。
まだ、下がってないだね。
下が100未満の時はある?
あんまりない。
ほぼ、100以上。
他に何か症状は?
頭が痛いとか?めまいとか?
ある?
何にもないよ。
おしっこは、まだ泡立つ?
それはまだ、変わらんよ。
そっか〜、わかった 。
と、私。
他に症状がなければ、様子見てもいいって先生が言ってた。心配だけど、しょうがない。
今度の受診まで、ちゃんと記録しといてよ。
わかった
と、弟。
次の受診もついていこう。
午後からは、名古屋のドナーの集まりに参加する予定だけど。
なんとか、間に合うと思う。
ドナーの集まり(広場)に行ったのは、5月だった。
手術の2週間位前だった。
ドナーになろうと決心してからは、ドナーの情報が欲しかったけど、あまり得る事が出来なかった。
たまたま、移植外来の看護師さんもドナーさんだったから、少し話を聞けたけど。もっといろんなドナーさんに会いたいと思った。
ドナーの広場には、ドナー、これからドナーになろうと考えている人が集まる。私も会長さんと連絡をとり、参加した。
ドナーの広場には、
たくさんのドナーの先輩方が集まっていた。ドナーさんは、全員女の人だった。婦人会のように皆さん和気あいあいとしている。
私は、とても緊張していた。
その時は、手術はやると決めていたが、私自身が本当に大丈夫なのか、とても心配だった。私の生活がそのまま維持できるのか?仕事は続けられるのか?夜勤を月に9回.10回と、やっていけるのか、不安があった。
一人一人、自己紹介してくださる。
中には30年前に息子さんに腎臓を提供した90歳の女性がいた。
とてもお元気そう。
凄い!
私の順番が来た。
6月7日に手術が、決まっています。
レシピエントは弟です。
と、話始めてから、
何故か、泣いてしまった。
不安で押し潰されそうだった私の心が容量を超えて、吹き出してしまったようだった。
私の不安をこの人たちは、同じように経験していると思うと、甘えてしまったのか、涙が止まらない。
泣きながら、話す。
何を言ったのか?
、、、、、、思い出せない。
ただ、弟を助けるのは、私しかいないと言ったのは、覚えている。
皆さんが、
自分一人で全てを背負わないでって言ってくれたのは、しっかりと覚えている。
何よりも、ドナーの皆さんがとてもお元気で、ビックリした。
なかには
いつ手術したのか、忘れてしまったって言う方もみえて、なんだか安心した。
私も、忘れてしまう位に普通の事になる日が来るのかな?
散々、泣いた私は、凄いスッキリした気持ちだった。
こんなにドナーの皆さんが元気なら、私も絶対元気で生きていける。
多分、この会に参加しなければ、手術が怖くて怖くて、仕方なかったんじゃないかな。
私も手術後には、この人たちみたいに笑っていられると思ったら、とても安心した。
そして、会長さんから、入院してからも、手術の前後、退院してからも、励ましのメールを頂き、本当に嬉しかったし、心強かった。
人との出会いは、本当に宝だ!
私がドナーになったから、素晴らしい人たちに出会えた。
このブログでも、普通に生活しているだけでは、絶対に出会えない人たちとも、出会えた。
これは、私にとって、これからの人生でプラスになっていく。
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