2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

ついた習性

今日、久しぶりの夜勤です。

片腎になってから、初めてだから、ちょっと緊張してる。



施設で一緒に働く仲間から、


大丈夫?

疲れやすくない?

ちゃんと水分摂ってる?

トイレも忘れずに行ってよ。


などなど、いっぱい心配してもらってる。



私のせいで、みんな過酷な勤務になってるのに、、、、。



本当にありがたい🙏

理解ある仲間たちと仕事ができる私は、本当に幸せ者です。



女性の平均寿命から考えると、私はとっくに折り返し地点を過ぎている。



若い頃は、利害関係をすぐに考えてしまっていたが、今はお金では買えない人の気持ちがとても大事に思える。




しかし、昔から培ってきた習性は変えられない。



施設で、入居者さんのおやつにご家族の方から頂いたメロンをお出ししようと、若い介護士さんに切ってもらう。




食べやすいように切ってね〜(^o^)



はい、わかりました。



まず、端を切る。




ポイッ!



えっ?何を捨てたの?



端です。




三角の残飯入れにメロンの端が少し身をつけて、捨てられた。



ちょっと、痛んでたんで。




あっ、そうか。それなら、、、。




また、もう片方を



ポイッ!




えっ?また?



はい。

端ですよ。

端は捨てますよね?




いえ、端も食べれますよ。



えっー!!!(笑)

どうやってたべるんですかー?




そっか〜、やっぱり育ちが違うからね〜。


端はねー、歯でガリガリって食べるだよ。




え〜(笑)

マジですか?



そうだよ〜(笑)

だって、網目のメロンだし。



そんな事を教えなくてもいい事だが、

ついた習性がついつい出てしまう。

若い子にとっては、迷惑な話だ。





私の小さい頃はスイカもそうだった。




昔、母親がスイカを切る時は、母親の両端に兄弟三人で立ち、ジッと見つめる。

端を切った瞬間に、取り合いっこした。

端っこはおまけのような感覚だから、なんだか得した気分になる。

少しついてる赤い身を歯でガリガリって食べるのだ。




ビンボーだったから、食べ物は安易に捨てられない。

ついた習性はなかなか直せない。



小学生の頃は

給食のパンの端は必ず持ち帰った。

給食当番がパンを配った後に必ず残る四角の食パンの端(耳)



教室でみんなに、



ねぇ、みんな?

これ、いる人おる?


パンの耳の入った袋を持ってみんなに問いかける。



いらんよー!



じゃあ、もらってくよー!



と、これが給食で食パンが出た時の私の日課。



ただいまー!

今日もパンの耳をもらってきたよー!


と、母親に差し出すと、いつも褒められた。



よく、やった!

また、もらってきてよ!



うん!と、私は得意げになる。





これを細長く切って、油で揚げて砂糖をまぶして食べる。結構、美味しい。

弟たちも喜んで食べる。



学校の帰り道に

春には

つくし、セリなどを摘んで帰る。


友達の家に遊びに行った帰りの竹やぶで、たけのこが顔を出していると、必ず掘って持ち帰る。



通学路で、家を建てているところがあると、大工さんに


おじさん!

ここって、もち投げいつやるの?


と、聞く。


もち投げには、必ず弟たちを連れていった。




思い出すと、すごく懐かしい気持ちになる。




なんだろ?




なんか涙が出てきたぞ。




なんの涙だ?




年かな?



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