2016年6月に腎臓移植したドナーのブログ

ドナーの立場から腎臓移植に関する事を書いていきたいと思います。レシピエントは弟です。

入院中も介護士魂が!

入院している人たちの中には高齢で認知症のある方もいた。



夜中におじいさんが、廊下に出てきて、

おーい、泥棒が出たぞー!

ない!ない!

おーい、泥棒だー!


と、叫んでいた、



本当なら、飛んで行って


わかりました。すぐに警察に電話します。お怪我はありませんか?大丈夫ですよ。安心して下さい。きっと泥棒は捕まりますから。あとは私たちに任せて休んで下さいね。


とか言って、寝かせてあげたかったけど、何しろ、傷が痛くて動けなかった。


私の病室は、4人部屋でカーテンで仕切られている。


同じ病室に

助けてくださーい!助けてくださーい!と、繰り返し言っているお婆さんがいる。

名前は、プレートを見たので、知っていた。


Aさーん、どうかしましたか?


私もベッドで寝ながら、声かける。


Aさんは

ベッドに座っていて、カーテンを少し開けた音がしたので、私もカーテンを少し開けて、寝ながら顔だけ見せる。


あら、あなた、そこにいたの?



そうてすよ〜!ここにいましたよ。

これが、初対面。



なんかね。ずっと、おかしいのよ。



どんなふうにおかしいですか?



なんか頭がボーッとしちゃって。

おトイレも行きたいのに、なんか線が繋がっているのよ。

よいしょ、よいしょ。




ん???

あっ💡

カーテンで見えないが、おそらく点滴の管を引っ張っているのは、想像できる。




Aさーん、ちょっと待ってて下さいね。

今、人を呼びますから。

今は立ってますか?



は〜い。立ってますよ〜!




一旦座りましょうか?




は〜い、わかりました。

でもちょっとハサミないかしら?



ちょっと、待って下さいね〜。


すぐにナースコールを押して、看護師さんに来てもらう。



あ〜、あぶない。

良かった、すぐに来てくれて。




センサーマットが引いてあったけど、そこまではAさんが行ってなかったから、センサーが鳴らなかったんだよね。



その後も私の寝ながら声だけの介護が続いている。




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